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16.PCI BRL-04M


 先にパソコン側でIPアドレスを固定しておく

このルーターの場合、ルーター側にIPアドレスを固定割り当てする機能がありません。そのため、まずサーバー用パソコンでWindowsの通信設定を変更し、「IPアドレスを自動的に取得する」設定を解除して、自分で固定したIPアドレスを割り当ててしまいます。

図A-15-1 先にパソコン側でIPアドレスを固定しておく。

STEP-1
「スタート」から「コントロールパネル」を選択します。
STEP-2
表示された画面から「ネットワークとインターネット接続」をクリックします。
STEP-3
表示された画面で「ネットワーク接続」をクリックします。
STEP-4
ルーターと接続している「ローカルエリア接続」のアイコンを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ(R)」を選びます。
STEP-5
「ローカルエリア接続のプロパティ」ダイアログボックスが表示されます。「全般」タブリストで「インターネットプロトコル(TCP/IP)」を選択し、右下の「プロパティ」ボタンをクリックします。
STEP-6
「インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ」ダイアログボックスが表示されるので、まず「次のIPアドレスを使う(S)」を選択して、以下のように設定してください。
IPアドレス:共通の準備作業でサーバー用パソコンに割り当てられていたIPアドレス(メモしておいた「IP Address」)
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ:共通の準備作業でメモしておいた「Default Gateway」のIPアドレス

さらに、上記画面で下側の「次のDNSサーバーのアドレスを使う(E)」を選択し、以下のように設定します。入力した値を確認後、「OK」ボタンをクリックします。

<プロバイダーからDNSサーバーの指定がある場合>
優先DNSサーバー:プロバイダーから指定された優先DNSサーバーのIPアドレス
代替DNSサーバー:プロバイダーから指定された代替DNSサーバーのIPアドレス

<プロバイダーからDNSサーバーの指定がない場合>
優先DNSサーバー:共通準備作業でメモした「Default Gateway」のIPアドレス
代替DNSサーバー:空欄
STEP-7
「ローカルエリア接続のプロパティ」ダイアログボックスに戻るので、「OK」ボタンをクリックすればパソコン側の設定は終了です。


 ルーターの設定画面を呼び出しましょう

ルーターの設定画面は、調べておいたIPアドレスを使ってインターネットエクスプローラで呼び出します。「アドレス(D)」欄にIPアドレスを入力すると、パスワードの入力画面が表示されます。ここで、ユーザー名とパスワードを入力してログオンすれば、ルーターの設定画面が表示されます。

図A-15-2 IPアドレスの固定。

STEP-1
インターネットエクスプローラを起動して、共通の準備作業でメモしておいた「Default Gateway」の値をアドレス欄に入力します。
STEP-2
ルーターのパスワード入力画面が表示されるので「ユーザー名(U)」と「パスワード(P)」を入力し、「OK」ボタンをクリックします。
STEP-3
これで、ルーターの設定画面が表示されました。画面左側に、いろいろな設定のメニューが表示されています。


 サーバー用パソコンのIPアドレスをIPアドレスの自動配布リストからはずす

サーバー用パソコンと同じIPアドレスが、他のパソコンに割り振られると困るのでルーターが自動配布するIPアドレスリストからサーバー用パソコンのIPアドレスをはずします。

図A-15-3 IPアドレスをIPアドレスの自動配布リストからはずす。

STEP-1
画面左側のメニューで「LAN側設定」を選びます。画面下側の「DHCP IPプール」欄にあるIPリストの中からサーバー用パソコンに当たっているIPアドレス(この例では192.168.1.50)をはずした範囲を設定します。「適応」ボタンをクリックします。


 インターネット側からのホームページ呼び出しに応答できるようにする

インターネットとの通信はすべてルーターが中継するため、自分のホームページをインターネット側から誰でも呼び出せるようにするには、ルーターに対して、ホームページの呼び出しをサーバー用パソコンに中継するように設定しておく必要があります(本文47ページ参照)。

図A-15-4 呼び出しに応答できる設定を行う。

STEP-1
画面左側のメニューで「NAT」を選択します。表示された画面上部の「DMZ」欄にチェックを付け、サーバー用パソコンのIPアドレス(この例では192.168.1.50)を入力します。「適用」ボタンをクリックします。


 設定の確認

では、設定がうまくいったかどうか確認してみましょう。

図A-15-5 設定の確認。

STEP-1
インターネットエクスプローラを立ち上げて「アドレス(D)」欄にプロバイダーから通知されたIPアドレスを入力します。
STEP-2
下図のような「おめでとうございます!」と書かれた初期画面が表示されましたか? この画面が表示されれば、ルーターの設定は正常です。


 携帯電話による試験方法

携帯電話からインターネット(iモード、EZメニュー、vodafone live!)に接続し、URL直接入力で「http://IPアドレス」という形でアドレスを指定しても、自分のサーバーを呼び出せるはずです。携帯電話用のホームページではありませんが、この段階では「おめでとうございます」と表示されるだけのテスト用ホームページなので、携帯電話でも問題なく表示できるはずです。


《ルーターの設定がうまくいかなかった場合の対処法》

図A-15-6 IPアドレスの検索結果画面が表示された例(この画面例ではMSNでの検索結果ですが、環境によってはGoogleやYahoo!の検索結果画面が出ます)。

STEP-1
IPアドレスの検索結果画面が表示されたときIPアドレスの検索結果画面が表示された場合は、IPアドレスに入力ミスがないか確認してください。ミスがない場合は、次の2つの可能性があります。
・AN HTTPDが正常に起動されていない
 一度AN HTTPDを終了させて、再度実行(ダブルクリック)してください。
・ルーターの「アドレス変換」が誤っている
 ルーターの設定のうち「DMZ設定」部分を確認してください(図A-13-3参照)。

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