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9.IO-DATA NP-BBRM


 先にパソコン側でIPアドレスを固定しておく

このルーターの場合、ルーター側にIPアドレスを固定割り当てする機能がありません。そのため、まずサーバー用パソコンでWindowsの通信設定を変更し、IPアドレスを自動的に取得する」設定を解除して、自分で固定したIPアドレスを割り当ててしまいます。

図A-8-1 IPアドレスの固定。

STEP-1
「スタート」メニューから「コントロールパネル」を選択し(①)、表示された画面で「ネットワークとインターネット接続」(②)をクリックします(「クラシック表示」の場合はここで「ネットワーク接続」アイコンをダブルクリックして開きます(③))。
STEP-2
表示された画面で「ネットワーク接続」をクリックします。
STEP-3
ルーターと接続している「ローカル エリア接続」のアイコンを右クリックし、表示されたメニューから「プロパティ(R)」を選びます。
STEP-4
「ローカル エリア接続のプロパティ」画面が表示されます。「全般」タブのリストで「インターネットプロトコル(TCP/IP)」を選択し(①)、右下のプロパティ(R)ボタンをクリックしてください(②)。
STEP-5
「インターネット プロトコル(TCP/IP)のプロパティ」画面になるので、まず「次のIPアドレスを使う(S)」を選択して、以下のように設定してください。
 IPアドレス:共通の準備作業でサーバー用パソコンに割り当てられていたIPアドレス(メモしておいた「IP Address」)
 サブネットマスク:255.255.255.0
 デフォルトゲートウェイ:共通の準備作業でメモした「Default Gateway」のIPアドレス
STEP-6
さらに、⑤の「インターネット プロトコル(TCP/IP)のプロパティ」画面で、下側の「次のDNSサーバーのアドレスを使う(E)」を有効にし、以下のように設定します。
《プロバイダーからDNSサーバーの指定がある場合》
 優先DNSサーバー:プロバイダーから指定された優先DNSサーバーのIPアドレス
 代替DNSサーバー:プロバイダーから指定された代替DNSサーバーのIPアドレス
《プロバイダーからDNSサーバーの指定がない場合》
 優先DNSサーバー:共通の準備作業でメモした「Default Gateway」のIPアドレス
 代替DNSサーバー:空欄
STEP-7
入力した値を確認後、OKボタンをクリックしてください。
STEP-8
「ローカル エリア接続のプロパティ」画面に戻るので、OKボタンをクリックすればパソコン側の設定は完了です。


 ルーターの設定画面を呼び出しましょう

パソコンの通信設定が済んだら、あとはルーターの設定になります。
ルーターの設定画面は、調べておいたIPアドレスを使ってインターネットエクスプローラで呼び出し、ユーザー名とパスワードでログオンすれば表示されます。設定画面が表示されない場合は、マニュアルなどで呼び出し用のIPアドレスを確認して試してください。

図A-8-2 ルーターの設定画面を呼び出す。

STEP-1
インターネットエクスプローラを起動して、メモしておいた「Default Gateway」の値をアドレス欄に入力します。
STEP-2
ルーターのパスワード入力画面が表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力し、OKボタンをクリックしてください。
STEP-3
設定画面が表示されました。画面左側にいろいろな設定のメニューが表示されています。


 サーバー用パソコンのIPアドレスをIPアドレスの自動配布リストから外す

サーバー用パソコンと同じIPアドレスが他のパソコンに割り振られると困りますから、ルーターが自動配布するIPアドレスのリストからサーバー用パソコンに当たっているIPアドレスを外します。

図A-8-3 サーバー用パソコンのIPアドレスを自動配布リストから除外する。

STEP-1
画面左側のメニューで「DHCPサーバー」を選択します(①)。
STEP-2
「DHCPサーバー」画面の「開始IPアドレス」欄を下記のように設定し、サーバー用パソコンのIPアドレス(共通の準備作業でメモした「IP Address」)が範囲外になるようにします。
開始IPアドレス:この例では「2」を「128」に変更している。
STEP-3
設定したら、下側にある設定ボタンをクリックしてください。
 しばらくして「設定が完了しました」と表示されれば完了です。


 インターネット側からのホームページ呼び出しに応答できるようにする

インターネットとの通信はすべてルーターが中継するため、自分のホームページをインターネット側から誰でも呼び出せるようにするには、ルーターに対して、ホームページの呼び出しをサーバー用パソコンに中継するように設定しておく必要があります(本文47ページ参照)。

図A-8-4 呼び出しに応答できる設定を行う。

STEP-1
画面左側のメニューで「詳細設定」の中にある「仮想サーバー」を選択し(①)、表示された「仮想サーバー」画面で以下のように設定します(②)。
 設定したら、下側にある設定ボタンをクリックしてください(③)。
 プロトコル:80~80 TCP
 ホストIPアドレス:準備段階でサーバー用パソコンに割り当てられていたIPアドレス(共通の準備作業でメモした「IP Address」)
STEP-2
しばらくして「設定が完了しました」と表示されれば完了です。


 設定の確認

では、設定がうまくいったかどうか確認してみましょう。

図A-8-5 設定の確認。

STEP-1
インターネットエクスプローラを立ち上げて「アドレス(D)」欄にプロバイダーから通知されたIPアドレスを入力します。
STEP-2
下図のような「おめでとうございます!」と書かれた初期画面が表示されましたか? この画面が表示されれば、ルーターの設定は正常です。


 携帯電話による試験方法

携帯電話からインターネット(iモード、EZメニュー、vodafone live!)に接続し、URL直接入力で「http://IPアドレス」という形でアドレスを指定しても、自分のサーバーを呼び出せるはずです。携帯電話用のホームページではありませんが、この段階では「おめでとうございます」と表示されるだけのテスト用ホームページなので、携帯電話でも問題なく表示できるはずです。


《ルーターの設定がうまくいかなかった場合の対処法》

図A-8-6 ルーターのログイン画面が表示された例。

STEP-1
ルーターのログイン画面が表示されたときには、ルーターのファームウェア(ルーターを動かしているソフト)のバージョンが古い可能性があります。ファームウェアを最新のものに更新してください。
 ファームウェアの更新方法はルーターのマニュアルで確認するか、メーカーのカスタマーセンターに問い合わせしてください。

図A-8-7 IPアドレスの検索結果画面が表示された例(この画面例ではMSNでの検索結果ですが、環境によってはGoogleやYahoo!の検索結果画面が出ます)。

STEP-1
IPアドレスの検索結果画面が表示されたときIPアドレスの検索結果画面が表示された場合は、IPアドレスに入力ミスがないか確認してください。ミスがない場合は、次の2つの可能性があります。
・AN HTTPDが正常に起動されていない
 一度AN HTTPDを終了させて、再度実行(ダブルクリック)してください。
・ルーターの「仮想サーバー」が誤っている
 ルーターの設定のうち「仮想サーバー」部分を確認してください(図A-8-4参照)。

PHP,XOOPSのインストール方法


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