10.Buffalo BBR-4MG
・ ルーターの設定画面を呼び出しましょう
ルーターの設定画面は、調べておいたIPアドレスを使ってインターネットエクスプローラで呼び出します。「アドレス(D)」欄にIPアドレスを入力すると、パスワードの入力画面が表示されます。ここで、ユーザー名とパスワードを入力してログオンすれば、ルーターの設定画面が表示されます。
設定画面が表示されない場合は、マニュアルなどで呼び出し用のIPアドレスを確認して試してください。
図A-9-1 ルーターの設定画面を呼び出す。
- STEP-1
- インターネットエクスプローラを起動して、メモしておいた「Default Gateway」の値をアドレス欄に入力します。
- STEP-2
- ルーターのパスワード入力画面が表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力し、ログインボタンをクリックしてください。
- STEP-3
- 設定画面の「TOP」画面になります。右下にあるアドバンストボタンをクリックしてください。
・ サーバー用パソコンのIPアドレスを固定する
まず、サーバー用パソコンのIPアドレスが起動するたびに変化してしまわないように、割り当てたIPアドレスを固定しておきます(本文44ページ参照)。
図A-9-2 IPアドレスの固定。
- STEP-1
- アドバンストボタンで呼び出した設定画面です。画面左側のメニューで「LAN設定」を選び、さらに「DHCPサーバ」を選択します。
- STEP-2
- 表示された設定画面の一番下にある「リース情報」部分で、リストからサーバー用パソコンに割り当てられているIPアドレス(共通の準備作業でメモした「IP Address」)を探し、右側の手動割当に変更ボタンをクリックします。
- STEP-3
- 「DHCPサーバ設定-手動割り当て設定」画面になるので、下側の「リース情報」のうち、サーバー用パソコンに対応するIPアドレスの「状態」が、「手動割当」になっていることを確認してください。確認したら、画面左上の登録・保存ボタンをクリックして登録します。
- STEP-4
- 保存が終わるとDHCPサーバーの設定画面に戻るので、一番下のリストからサーバー用パソコンに割り当てられているIPアドレスを探し、「状態」が「手動割当」になっていることを確認します。以上で、IPアドレスを固定できました。
・ インターネット側からのホームページ呼び出しに応答できるようにする
インターネットとの通信はすべてルーターが中継するため、自分のホームページをインターネット側から誰でも呼び出せるようにするには、ルーターに対して、ホームページの呼び出しをサーバー用パソコンに中継するように設定しておく必要があります(本文47ページ参照)。
図A-9-3 呼び出しに応答できる設定を行う。
- STEP-1
- 画面左側のメニューで「ネットワーク設定」を選び、さらに「アドレス変換」を選択します。
- STEP-2
- 表示された設定画面の一番下にあるアドレス変換ルールを入力ボタンをクリックします。
- STEP-3
- 各項目を以下のように設定し、ルールを追加ボタンをクリックします。
グループ:新規追加
WAN側IPアドレス:ブロードステーションのWAN側IPアドレス
プロトコル(WAN側):HTTP(TCPポート:80)
LAN側IPアドレス:サーバー用に固定したIPアドレス(この例では192.168.11.2)
- STEP-4
- 設定した内容が「アドレス変換テーブル」に追加されたことを確認し、画面左上の登録・保存ボタンをクリックして登録します。
- STEP-5
- 保存が終わるとアドレス変換の設定画面に戻るので、「アドレス変換テーブル」のリストに設定した内容が表示されていることを確認します。
以上で、インターネット側からのホームページ呼び出しをサーバー用パソコンに転送するようになりました。
・ 設定の確認
では、設定がうまくいったかどうか確認してみましょう。
図A-9-4 設定の確認。
- STEP-1
- インターネットエクスプローラを立ち上げて「アドレス(D)」欄にプロバイダーから通知されたIPアドレスを入力します。
- STEP-2
- 下図のような「おめでとうございます!」と書かれた初期画面が表示されましたか? この画面が表示されれば、ルーターの設定は正常です。
・ 携帯電話による試験方法
携帯電話からインターネット(iモード、EZメニュー、vodafone live!)に接続し、URL直接入力で「http://IPアドレス」という形でアドレスを指定しても、自分のサーバーを呼び出せるはずです。携帯電話用のホームページではありませんが、この段階では「おめでとうございます」と表示されるだけのテスト用ホームページなので、携帯電話でも問題なく表示できるはずです。
《ルーターの設定がうまくいかなかった場合の対処法》
図A-9-5 ルーターのログイン画面が表示された例。
- STEP-1
- ルーターのログイン画面が表示されたときには、ルーターのファームウェア(ルーターを動かしているソフト)のバージョンが古い可能性があります。ファームウェアを最新のものに更新してください。
ファームウェアの更新方法はルーターのマニュアルで確認するか、メーカーのカスタマーセンターに問い合わせしてください。
図A-9-6 IPアドレスの検索結果画面が表示された例(この画面例ではMSNでの検索結果ですが、環境によってはGoogleやYahoo!の検索結果画面が出ます)。
- STEP-1
- IPアドレスの検索結果画面が表示されたときIPアドレスの検索結果画面が表示された場合は、IPアドレスに入力ミスがないか確認してください。ミスがない場合は、次の2つの可能性があります。
・AN HTTPDが正常に起動されていない
一度AN HTTPDを終了させて、再度実行(ダブルクリック)してください。
・ルーターの「アドレス変換」が誤っている
ルーターの設定のうち「アドレス変換」部分を確認してください(図A-9-3参照)。