3.コレガ CG-BARSX
・ ルーターの設定画面を呼び出しましょう
ルーターの設定画面は、調べておいたIPアドレスを使ってインターネットエクスプローラで呼び出します。「アドレス(D)」欄にIPアドレスを入力すると、パスワードの入力画面が表示されます。ここで、ユーザー名とパスワードを入力してログオンすれば、ルーターの設定画面が表示されます。
設定画面が表示されない場合は、マニュアルなどで呼び出し用のIPアドレスを確認して試してください。
図A-2-1 ルーターの設定画面を呼び出す。
- STEP-1
- インターネットエクスプローラを起動して、共通の準備作業でメモしておいた「Default Gateway」の値をアドレス欄に入力します。
- STEP-2
- ルーターのパスワード入力画面が表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力し、ログインボタンをクリックしてください。
- STEP-3
- これで、ルーターの設定画面が表示されました。画面左側に、いろいろな設定のメニューが表示されています。
・ サーバー用パソコンのIPアドレスを固定する
まず、サーバー用パソコンのIPアドレスが起動するたびに変化してしまわないように、割り当てたIPアドレスを固定しておきます(本文、44ページ参照)。
図A-2-2 IPアドレスの固定。
- STEP-1
- 画面左側のメニューで「LAN側設定」を選び、さらに「DHCPサーバ・PCデータベース」を選択します。
- STEP-2
- 表示された設定画面の下側にある「PCデータベース」部分で、リストからサーバー用パソコンに割り当てられているIPアドレス(共通の準備作業でメモした「IP Address」)を探し、右側の「編集」という文字をクリックします。
- STEP-3
- 「PCデータベース【詳細設定】」画面になるので、次のように設定を変更/確認し、右下の戻るボタンをクリックします。
パソコン名 :サーバーにするPCの名前が入力してあるのを確認する。
IPアドレス :「固定取得(DHCPクライアント)」のラジオボタンを選択(クリック)する。右隣のIPアドレスの入力欄に、共通の準備作業で控えた「IP Address」が入力されているのを確認する。
MACアドレス :「MACアドレス」の値が、共通の準備作業の図A-0のStep3で控えた「Physical Address」になっているのを確認する。
- STEP-4
- 1つ前の設定画面に戻るので、「PCデータベース」部分で、「DHCPクライアント」欄に、「固定取得(DHCPクライアント)」と表示されていることを確認します。以上で、IPアドレスを固定できました。
・ インターネット側からのホームページ呼び出しに応答できるようにする
インターネットとの通信はすべてルーターが中継するため、自分のホームページをインターネット側から誰でも呼び出せるようにするには、ルーターに対して、ホームページの呼び出しをサーバー用パソコンに中継するように設定しておく必要があります(本文47ページ参照)。
図A-1-3 呼び出しに応答できる設定を行う。
- STEP-1
- 画面左側のメニューで「詳細設定」を選び、さらに「バーチャル・サーバ」を選択します。
- STEP-2
- 「詳細設定/バーチャル・サーバ」画面が表示されたら、各設定項目を以下のように指定し、「登録」ボタンをクリックします。
接続先:サーバー用パソコンをリストから選択
サービス:HTTP
ポート範囲:80
- STEP-3
- 「詳細設定/バーチャル・サーバ」画面で入力した内容(接続先、サービス)が下側のリストに追加されたことを確認して完了です。以上で、インターネット側からのホームページ呼び出しをサーバー用パソコンに転送するようになりました。
・ 設定の確認
では、設定がうまくいったかどうか確認してみましょう。
図A-2-4 設定の確認。
- STEP-1
- インターネットエクスプローラを立ち上げて「アドレス(D)」欄にプロバイダーから通知されたIPアドレスを入力します。「おめでとうございます!」と書かれた初期画面が表示されましたか? この画面が表示されれば、ルーターの設定は正常です。
- STEP-2
- 下図のような「おめでとうございます!」と書かれた初期画面が表示されましたか? この画面が表示されれば、ルーターの設定は正常です。
・ 携帯電話による試験方法
携帯電話からインターネット(iモード、EZメニュー、vodafone live!)に接続し、URL直接入力で「http://IPアドレス」という形でアドレスを指定しても、自分のサーバーを呼び出せるはずです。携帯電話用のホームページではありませんが、この段階では「おめでとうございます」と表示されるだけのテスト用ホームページなので、携帯電話でも問題なく表示できるはずです。
《ルーターの設定がうまくいかなかった場合の対処法》
図A-2-5 ルーターのログイン画面が表示された例。
- STEP-1
- ルーターのログイン画面が表示されたとき
ルーターのログイン画面が表示されたときには、ルーターのファームウェア(ルーターを動かしているソフト)のバージョンが古い可能性があります。ファームウェアを最新のものに更新してください。
ファームウェアの更新方法はルーターのマニュアルで確認するか、メーカーのカスタマーセンターに問い合わせしてください。
図A-2-6 IPアドレスの検索結果画面が表示された例(この画面例ではMSNでの検索結果ですが、環境によってはGoogleやYahoo!の検索結果画面が出ます)。
- STEP-1
- IPアドレスの検索結果画面が表示されたとき
IPアドレスの検索結果画面が表示された場合は、IPアドレスに入力ミスがないか確認してください。ミスがない場合は、次の2つの可能性があります。
・AN HTTPDが正常に起動されていない
一度AN HTTPDを終了させて、再度実行(ダブルクリック)してください。
・ルーターの「アドレス変換」が誤っている
ルーターの設定のうち「バーチャル・サーバ」部分を確認してください(図A-2-3)。
特に、図A-2-3の②で入力した「LAN側IPアドレス」の値と、共通の準備作業でメモした図A-0の③の「IP Address」の値とを比較し、同じになっているか確認してください。