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9.ルーターの基礎知識

ルーター」というのは、インターネットという外の世界と、自宅である自分のパソコンとをつなぐための
門に相当する通信装置です。

実際には、この門(ルーター)がなくても、パソコンを直接インターネットに接続することはできます。
しかし、門がないと誰でも庭に入ってこられるので、とても無用心です。インターネット上にはウィルスが発信するものなど悪質な信号がたくさんあるので、門(ルーター)があるとないとでは、安全面で大きな違いがあります。
さらに、ルーターを使わずパソコンをインターネット回線に直結すると、インターネット回線1つにパソコン1台しか使えません。

しかし、ルーターを介してインターネット回線につなげば、ちょうど門の中の敷地に何棟もの建物を建てられるように、何台ものパソコンを同時にインターネットにつなげます。ルーターという門はただのドアではなく、通過する通信データを敷地内の所定の棟に届けるという、頭のよい門番が勤務しているのです。

さらに、ルーターの門番は通信データの配達をするだけではありません。許可されていない通信データを見分けて侵入を防ぐといった、文字通り門番としての機能も果たします。こうした安全を守る門番の機能は、ファイアウォールとかIPフィルタと呼ばれるものです。

このように、ルーターという門を置いて門番が通信を監視するようになっていれば、安全性は格段に高くなります。
ただし、門番が厳格すぎると必要な通信まで邪魔されてしまうという、ちょっと困った危険性もあります。特に、一般向けに市販されているルーターは、サーバーを使うことをあまり想定していません。そのため、サーバーを運用する際、うまく設定してやらないと返って障害になる場合があります。

しかも、そのあたりの設定はルーターのメーカーや機種によって、表現や設定内容がまちまちです。ですので、このサイトではなるべく多くの種類のルーターの設定方法について、できるだけページを割いて説明してあります。

第2章 ホームページサーバーを作ろう


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