2.「サーバー」は賃貸? それとも、一戸建て?
私たちが自分のホームページを作りたいと思ったら、やはり、何らかの形でインターネット上の展示室、
つまりサーバーという建物に部屋を確保する必要があります。今では、そのためにいろいろな方法が選択できます。
最も簡単な方法は、おそらく、自分が契約しているプロバイダーが会員用に用意しているホームページ用の場所を利用する、というやりかたでしょう。プロバイダーはホームページ用の建物(サーバー)を持っていて、大抵は契約と同時に、あなたのための専用展示室を確保してあります。それを使えば、すぐにホームページを公開できます。
あるいは、レンタルサーバーといって、マンションのようにいくつか部屋のある住居を借りてしまう、という方法もあります。最初から展示用として用意された一部屋だけを借りるのと比べると、何部屋かあるスペースを借りられるので、より柔軟な使い方ができます。
しかし、1つの展示室を借りるにしてもマンションを借りるにしても、所詮は賃貸ですから、いろいろな制約があります。勝手に釘を打ったり壁を取り壊して部屋をつなげたりできないのと同じで、ホームページに複雑な処理をさせるためのCGI(シー・ジー・アイ)と呼ばれるプログラム機能や、大量のデータを扱うためのデータベース機能など、コンピュータの負担になる作業は、勝手にできないように制限されていることが多いのです。
そうした賃貸の環境に対して、自分が建てた一戸建ての住宅なら、近所迷惑でない限り何をやってもかまいません。ホームページで機能的に可能なことは、やろうと思えば何でもできます。これが自分でサーバーを用意するということで、
一般に「自宅サーバー」と呼ばれています。