7.IPアドレスの基礎知識
「IPアドレス」というのは、インターネットの世界での住所に相当します。
インターネットにつながっているすべての機器に対して、世界中で重複しない唯一無二の住所を割り当て、
その住所を使って、通信の信号がどの機器に行くべきかを制御しているのです。
実は、サーバーではなく普通にインターネットを利用してホームページを見ているときにも、皆さんのパソコンには
住所であるIPアドレスが割り当てられています。IPアドレスは全世界で重複禁止なので、きちんとルールに沿って
管理されています。皆さんが契約するプロバイダーというのは、国際組織から一定数のIPアドレスの管理を任されていて、
その中から空いているものを契約者であるあなたに割り当てているのです。
そうした割り当ての際、通常のプロバイダー契約では、その時点で空いているIPアドレスを適当に選んで割り当てます。
インターネットを利用するだけなら、IPアドレスは唯一無二でさえあれば何でもいいのです。
しかし、サーバーの場合は、ときどきIPアドレスが変わるような状態だと困ります。住所が変わるというのは頻繁に
引っ越しをしているようなもので、見に行きたいと思ってもどこにいるかわからなくなってしまうのです。
そこで、サーバーを使いたい場合は、プロバイダーと特別な契約をして、一度割り当てたIPアドレスをずっとそのまま使うようにしてもらいます。これが「固定IPアドレス」という方式で、普通のプロバイダー契約とは異なる契約が必要になります。
なお、実際のIPアドレスというのは、「123.123.123.123」というように、4つの数を「.」(ピリオド)で区切って並べたものです。各々の数は0~255の間と決まっています。