1.インターネットや他のパソコンとの接続を整える
2章で行ったホームページ用サーバー(anhttpd)のインストールと動作確認は、サーバー用のパソコンがインターネットにつながっていなくても、とりあえず単独でできることです。
しかし、実際にホームページ用のサーバーとして使うためには、自宅で普段使っているパソコンと新たに用意したサーバー用のパソコンとを、同時に使える状態でインターネットにつなぐ必要があります。また、インターネット側から自分のサーバーを呼び出せるよう、ルーターに対する設定も必要になります。
まず、各パソコンやルーターと通信回線の接続ですが、ここではBフレッツ(光回線)を利用し、図3-1のようになっているとします。第1章 11.ちょっと配線を確認しておきましょうで代表的な接続状態を解説してあるので、そちらももう一度参照しておくといいでしょう。
このように接続し、まずルーターの電源を入れた状態で、各パソコンを起動してください。ルーターや各パソコンの設定が標準の状態(※1)であり、ルーターに対してプロバイダに接続するための設定ができていれば(※2)、これでどのパソコンからもインターネットが使えるはずです。
ルーターの電源は、トラブルが起きたりしない限り、ずっと入れたままにしておきます。またサーバー用のパソコンも、電源を切るとサーバーとして機能しなくなるので、原則として電源を入れたままにしておくことになります。
※1 技術的には、ルーターのDHCP機能が有効になっていて、各パソコンがIPアドレスを自動的に取得する設定になっている、という意味です。
※2 ここでは、プロバイダーに接続するためのルーター設定方法は解説しません。ルーターの説明書を参照してください。